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ブ銀行の収益158億レ=過去最高だが株価下落=特別益の急増を市場が嫌う=債務不履行率は2%割る

ニッケイ新聞 2014年2月15日

国内最大手の商業銀行であるブラジル銀行の昨年の収益は158億レに達し、前年比29%増を記録した。金融部門では過去最高の実績を上げたことになるが、業界ではあまり好ましくない結果として受け止められている。14日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。

同行の決算報告後、同行の株価は4・93%下がった。この結果、サンパウロ証券取引所の平均株価指数(Ibovespa)は0・84%下がって4万7812ポイントで終わり、ブラデスコ、イタウー、サンタンデール各銀行の株価にも影響した。

株価下落の原因の一つは、158億レの収益のうちの54億レが、保険部門(BB Seguridade)の上場によるものであるという実態だ。

この保険部門の収益を除けば、2013年の同銀行の収益は104億レとなり、前年比10%減という結果になる。

営業利益は、貸し倒れ引当金と人件費がそれぞれ6・5%と8・5%増えたことが影響し、2013年は前年の営業利益の15%に相当する26億レの減収となった。

昨年の第4四半期における純利益は、これらの項目への支出が増えたことで、第3四半期より23%減った。

同行の収入源の一つは融資で、昨年の債務不履行率は、一昨年の2・05%から1・98%に下がった。これは、融資には慎重な姿勢だったにも関わらず、返済が3カ月以上遅れる例が3%以上だった他の民間銀行に比べれば、はるかに低い数値といえる。債務不履行率が低いのは、同行の融資はアグリビジネス関連が多く、回収率がよいことも影響している。

同行の昨年の融資金額は前年比で19・3%増え、6929億1500万レに上った。これは国内のクレジット市場で21・1%を占め、他を大きく引き離している。2位以下は、イタウー(4834億レ)、ブラデスコ(4273億レ)、サンタンデール(2798億レ)と続く。

同行は他行よりも低い金利で融資を行っている上、融資基準を変更して融資対象を拡大したことで5億レの利益を上乗せしたことにも批判的な見方がある。低金利での融資はそれに伴う利益が小さく、経済基本金利引き上げで短期の融資の利益率は下がっている。

市場関係者からはさほど好ましい目で見られない結果であったにもかかわらず、同銀行は株主らに対し配当金、あるいは金利として、49億レだった12年を28%上回る63億レを還元することにしている。

イヴァン・モンテイロ副総裁は今年の金融マージンは改善するとの見通しを発表しているが、保険部門の上場が通常以上の利益を生じさせたことを認めた上で、クレジットカード部門の上場は考えていないとも発言した。13年の場合、カード部門は15億レの利益を計上している。

融資に関しては、インフラ整備などへの投資が見込まれる企業向けは18%増、一般消費者向けは16%増と見ている。

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