ニッケイ新聞 2014年2月15日
13日夕方頃、地下鉄5号線が動かなくなり、乗客が5号線の線路に降りて歩くなどの行為を行った。14日付伯字紙が報じている。
地下鉄5号線は13日午後6時37分、ジョヴァンニ・グロンキ駅付近で送電線が切れ、約800メートルにわたって路線に電気が行き渡らなくなった。このとき、サンパウロ市に強い雨が降っていたが、サンパウロ市地下鉄側は、この故障が雨と関係したものかどうか明らかにしていない。
これにより5号線は停止したが、問題となったのは、CPTM9号線との連絡駅であるサントアマーロ駅だった。同駅では5号線に乗り換える予定だった乗客に運行中止を伝え、臨時の代替バスを利用するように呼びかけた。
だが、どこでその代替バスを利用するかの場所の説明がなく、そのバスがどこに行くかもきちんと伝えられなかったことや、駅職員の態度が「駅の中の混雑を緩和することだけを考えている」と乗客に映ったことも重なり、腹を立てた乗客が無理矢理に5号線の線路に降り、線路上を歩いて帰る人たちも相次いだ。
5号線はラルゴ・トレーゼ~カポン・レドンド間の復旧が遅れ、14日も朝のピーク時には乗り込むのに最大45分かかった人もいるほど混乱した。同日は全ての駅が通常通り開業したが、同線での混乱は午後1時半になっても続いていた。