ニッケイ新聞 2014年2月15日
2008年に大阪市議会海外視察団の団長として来伯した木下吉信(よしのぶ、自民、52)市議が、昨年末に第110代議長に就任した。祖父・常吉(第55代)、父・伸生(第78代)に続いて親子3代の議長就任は大阪市議会史上で初という。
09年には大阪市サンパウロ市姉妹都市提携40周年を記念した成世昌平民謡・歌謡コンサートが9月5日にサンパウロ市の文協で開催され、その時も大阪市公式代表団(岡田茂男会長)の顧問として再来伯した。その際、移民が「日本を離れる際に振り返り、振り返り、富士の姿を焼き付けていた移民の心を歌にしたい」との想いがこもった歌『みかえり富士』が披露されて喝采を浴びるなど、7時間に渡る素晴らしい歌唱ショーが繰り広げられたのは記憶に新しい。
「大阪都構想は住民投票で判断すべきだ」として出直し市長選を表明した橋下徹大阪市長は7日、木下市議会議長に辞表を提出したばかり。なにかと忙しい中だが、今年9月に同姉妹都市提携は45周年を迎える。ぜひ心に残る記念行事が再び行われるよう、新議長に期待したい。(深)