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カステロ・ブランコで事故=塩酸漏れ白煙、川も汚染

ニッケイ新聞 2014年2月19日

 18日朝7時過ぎ、サンパウロ州カステロ・ブランコ道でトラック2台の事故が発生し、サンパウロ市方面行きと内陸部方面行きの全車線が封鎖され、多大な影響が出たと同日付各紙サイトが報じた。

 塩酸を運搬中のタンクローリーにトラックが追突した事故は、カステロ・ブランコ道35キロ地点(イタペヴィ市付近)内陸部方面行きの右側車線で起きた。トラックの運転手は車体に足が挟まれて動けないまま意識を失っており、消防が救出を試みたが助からなかった。タンクローリーの運転手はヘリコプターで病院に運ばれた。

 現場周辺で見られた白煙はタンクローリーから漏れた塩酸によって発生した有毒ガスで、消防士達はガスマスクを被って救出作業に当たった。

 カステロ・ブランコ道はサンパウロ市と内陸部を結ぶ主要道路の一つで、同道を利用する車の一部は迂回するなどの手段を講じたが、午前9時半の渋滞は内陸部方面が24~35キロ地点の11キロ、サンパウロ市方面が40~35キロ地点の5キロに及んだ。

 サンパウロ市方面は午前10時半頃全面開通したが、内陸部方面は同10時50分に左側車線のみ開通、全線開通は午後1時頃だった。午後1時半の内陸方面への渋滞は32~35キロ地点の3キロに改善した。

 この事故では2万9千リットルに及ぶ塩酸が漏れ、道路脇の側溝を経て小川に流れ込んだ。環境浄化技術公社では、土壌と河川の汚染状況と環境への影響を調査中だ。