ニッケイ新聞 2014年2月20日
大阪商業大学総合経営学部の古沢昌之教授による『「日系人」活用戦略論―ブラジル事業展開における〈バウンダリー・スパナー〉としての可能性』(白桃書房、251頁、3500円)が、昨年12月に刊行された。
現地の言語や文化社会に通じていると同時に、日本語能力や日本文化への理解度・親近感も高い「日系人」。従来型の「日本人駐在員か、現地人か」という二分法的な発想を超え、彼らを日本企業の国際人的資源管理における新たな人材オプションとみなし、ブラジル事業展開における活用を理論的・実証的に探究する。
国際人的資源管理論・異文化経営論・移民研究・ブラジル学など広範な分野の文献研究および、在ブラジル日系進出企業や在日日系人などを対象としたアンケート調査、聞き取り調査を通し、日系人の「バウンダリー・スパナー」(本国文化とホスト国文化の橋渡し役)としての可能生を探る。
【著者略歴】1964年大阪府生まれ。86年関西学院大学経済学部卒。経営学博士。大阪商業大教授、英国レディング大学ヘンリー・ビジネスクール客員研究員。『多国籍企業と新興国市場』(文眞堂、12年)、『グローバル人的資源管理論』 (白桃書房、08年)など著書も多数。
書籍販売サイト「アマゾン」(www.amazon.co.jp)から注文できる。