【既報関連】国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・ヴァルケ事務局長が18日、フロリアノーポリスで、クリチバのスタジアム「アレーナ・ダ・バイシャーダ」を従来通り試合会場とすると発表した。同スタジアムは改修工事が大幅に遅れ、先月下旬、W杯会場から外す可能性ありと示唆されていた。19日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
同スタジアムの完成度は昨年11月の時点で88%だったが、現在は94%まで進んだ。同事務局長は「5月15日までに落成との報告書を受け取った」とし、「今でも遅れているが、ここまで進んだことは賞賛に値する」とコメントした。
1月のFIFAからの最後通牒で「目が覚めた」(コルデイロ市W杯局長)市、州政府、スタジアム所有者のアトレチコ・パラナエンセは頻繁に会合を重ねた。フォーリャ紙によれば、現在は1250人が作業に当たっている。特にここ数週間は「失われた時間を取り戻すかのように」(同)工事を加速させ、芝生を敷き、観客席1万5千席を設置、屋根をほぼ完成させた。
同紙掲載の写真では内側はほぼできているように見えるが、外側は外壁がなく作業は依然遅れている。電飾や音響設備、メディアセンターの設置等もこれからだ。今後も工事の進捗状況が毎日FIFAに報告される。
工事が大幅に進んだことは朗報だが、同時にコストも大幅に増えた。計画当初1億8400万レの見込みだった予算は、現在は3億3千万レに膨れ上がっている。州政府は同チームに対して新たに6500万レを融資、市は主にスタジアム外側の設備に4万レを出すことを約束した。
フロリアノーポリスのリゾート地コスタォン・ド・サンチーニョでは18日から、各国代表の監督やその代理人を集めた会議が開かれている。
「アレーナ・ダ・バイシャーダ」での最初の試合は6月16日で、イラン対ナイジェリア戦が行われる。
W杯=クリチバでの開催決定=完成度は94%、5月落成
ニッケイ新聞 2014年2月21日