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東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月21日

 18日午前9時35分と44分の2回に渡り、サンパウロ市地下鉄4号線で異常が発生し、同線を利用していた乗客が約25分間にわたり、閉ざされた電車の中で足止めを食う状態が続いた。これは、パウリスタ駅と、年内に開設予定の新駅オスカール・フレイレ駅との間の信号に異常が生じたため。サンパウロ市地下鉄では、4日に3号線で故障が相次ぎ5時間に渡り閉鎖状態となったほか、13日にも5号線が送電線が切れて運行停止となり、15日まで間引き運転が続いた。4号線は最も新しい最新型の路線だ。W杯まであと4カ月だが、その際にこうした問題が続出しないことを願いたい。

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 1カ月ほど前にサンパウロ市中央部セー広場近くのラルゴ・サンフランシスコから立ち退きを命じられた麻薬常用者らが、地下鉄3号線ドン・ペドロ駅周辺のドン・ペドロ公園に移って生活しはじめている。市役所側は1月に中央部のジノ・ブエノ大通り付近に出来ていたファヴェーラを撤去させ、常用者を対象に「ブラッソス・アベルトス」という労働プログラムをはじめていたが、さらなる対策が必要となっている。これも、W杯前には観光客には見せたくない光景のひとつだ。

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 18日、サンパウロ市南部ヴィラ・マリアナでユーモアに溢れた平和な抗議運動が行なわれた。それはサンタクルス通りとリカルド・ジャフェット大通りの交差点にアスファルトの陥没が出来て1年経ったことを示すもので、住民たちはケーキを持参し「ハッピー・バースデイ」の歌を合唱した。これを受け、市役所は「年内にはなんとか」と答えたという。