ニッケイ新聞 2014年2月25日
【既報関連】今月に入り、マドゥーロ政権への反対デモが激化しているベネズエラだが、この20日間で538人の反対派が逮捕され、死者も既に9人出ていると23日付エスタード紙が報じている。
この数字は国連の人権委員会の特別班「フォロ・ペナウ・ベネズエラーノ」(FPN)が発表した。その中でFPNは、ベネズエラ軍警の抗議抑圧行動のあり方に、強い問題提起を行なっている。
FPN報告によると逮捕者の538人のうち、逮捕令状なしの逮捕は401人にも及び、9人が死亡したほか、7人が軍警からの暴力を受け、19人のジャーナリストが逮捕され、警察から拷問を受けた後が見られているという。
国連は今回のデモにおける写真のデータや暴力を受けた被害者に対する医師の診断書を公表した。その中には小銃で撃たれた学生のものもあるという。
国連はベネズエラ政府に対し、これらの暴力への処罰を求めているが、同国政府は「人権は尊重している」とし、国連に静粛を求めた。