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ニッケイ新聞 2014年2月25日

 今後の市場展開として「洗濯層に棒がないことがいかに便利か、そこから説明する必要がある」と頭を悩ます。棒と衣類が擦れて、汚れを落とす従来品を知るブラジル人は、棒が無いと汚れが落ちないと思い込んでいるよう。洗濯層に組み込まれた底面が回転することで水流を作り、衣類同士が擦れるため棒は必要なし。「むしろ大物を洗えるメリットがあるくらいだ」と話す。ブラジルでの洗濯機普及率は5割程度とみられ、まだまだ需要がある。工場の所有地は余剰があり、17万平米のうち使用率はまだ5割ほどだそうだ。ソニーはPC事業売却へ向け動き出し、NECなどはブラジルでの地位も停滞気味。苦しむ電機メーカーの中で成功例となるか。

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 液晶テレビは驚愕の「8K時代」へ? フルハイビジョン(HD)という高画質テレビがお茶の間を楽しませているが、近年はその上の画質を提供する、4Kテレビが生産されている。「3Dに見えるほどの高画質」がウリだが、さらに上を行く「8K」テレビの開発も進められているという。6月のW杯では、試験的に8Kを導入する日本のテレビ局があるようで、テレビ事業も展開するパナソニック関係者も、「4K用に撮影するのも大変なのに、8Kなんて」と驚く代物。臨場感が高まるのはありがたいが、進化のスピードについていけない消費者も多いのでは。

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 JF兵庫漁連によれば、東南アジアでは海苔をスナックとして食べるのが人気とか。中国産海苔を仕入れ現地で加工しているというが、ネットで調べてみるとトムヤンクン味の焼き海苔や、チリ、わさび味の揚げ海苔など多彩な商品が出回っているようだ。当地の食べ歩き用「天ぷら」のように、現地化した日本食の一種かも。編集部で試食した所中々好評だった。東南アジア発「海苔スナック」、当地でもはやるかも。