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Tシャツの絵柄が問題に=アディダスの製品販売禁止か

ニッケイ新聞 2014年2月26日

 ブラジル観光公社(Embratur)が、米国アディダス社がワールドカップ用に開発し、インターネットで売り出したTシャツの販売停止を要請する意向だ。

 問題のTシャツは「I Love Brasil」と描かれたものと、ビキニ姿の女性の横に、「得点を狙え(Lookin’ to Score)」と書かれたものの2点だ。

 最初のものは、Loveを意味するハートの真ん中に三角形が描かれているが、その様子がTバックのビキニを身に着けた臀部に見えるというのがその理由で、2番目の方は「Lookin’…」の言葉が「女の子達の後を追いかける」という意味にもとれるからだ。

 ブラジル政府やEmbratur関係者は、ブラジルへの観光客が性的な快楽を求めて来る事になってはと懸念し、これらの絵柄のTシャツ(売値は約25ドル、60レアル弱)の販売停止を要請するため、アディダス社とコンタクトを取ろうとしている。

 Embraturのフラヴィオ・ディノ総裁は、「アディダス社はブラジルにとって大切なパートナー企業の一つだが、性的な快楽を求めるよう挑発する事は犯罪行為に相当し、ブラジルとしては受け入れ難いという事を明確にしておかねば」と明言するが、これだけ情報が流れれば、興味半分で販売停止になる前に買い求める人も増えかねない状況だ。(25日付G1サイト、同日付エスタード紙などより)