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メンサロン=9被告の「組織的犯罪」無罪に=ジルセウらの罪が軽減=新判事2人の票で逆転=バルボーザ長官は結果嘆く

ニッケイ新聞 2014年3月1日
渋い表情のバルボーザ長官(Nelson Jr./ SCO/ STF)
渋い表情のバルボーザ長官(Nelson Jr./ SCO/ STF)

2月26、27日に最高裁で行われたメンサロン事件の上告審で、ジョゼ・ジルセウ元官房長官(労働者党・PT)ほか9被告の犯罪組織形成ならびに同組織を通じた犯罪容疑に対する判事投票が前回12年の判決から一転し、「無罪」判決となった。この結果にジョアキン・バルボーザ最高裁長官が強い不満を表明している。2月28日付伯字紙が報じている。

今回の上告審は、12年の判事投票時に無罪票を4票獲得し、判断が微妙だった判決に関するもので、この2日間は、メンサロン事件が「組織的犯罪」であったか否かの再審理が行なわれた。

12年の審理では、ジルセウ氏はじめ、PTのジョゼ・ジェノイーノ氏、デルービオ・ソアレス氏の両被告、カチア・ラバロ氏ら農業銀行の2被告、マルコス・ヴァレーリオ氏および同氏の側近ら4被告の計9人が組織的犯罪に加担したとして、6対4で有罪となっていた。

今回は投票初日の時点で、「有罪」に票を投じたのはルイス・フックス判事のみで、残り4人が「無罪」に投票した。リカルド・レヴァンドウスキー、ディアス・トフォリ、カルメン・ルシアの3判事が無罪票を投じたのは前回と同じだが、今回は13年に就任したルイス・ロベルト・バローゾ判事が加わった。

このバローゾ判事の投票の際、バルボーザ長官は「(同判事が)最高裁に加わる前からこの結果は用意されていたようだ」と語り、「あなたの票には政治的な思惑が働いている」と批判した。それに対しバローゾ判事は、「違う意見を見下そうとする行為は野蛮な間違ったものだ」と反論していた。

そして翌27日の投票では、バルボーザ長官をはじめ、セウソ・デ・メロ、マルコ・アウレーリオ、ジルマル・メンデスの4判事が「有罪」に票を投じたが、ローザ・ウェバー、そして前回の審理にはまだ加わっていなかったテオーリ・ザヴァスキ判事が「無罪」に投票。これで6対5になり無罪が確定した。

前回の審理と判断が変わった判事はおらず、アイレス・ブリット元長官の投じた「有罪」票がバローゾ、テオーリ両判事の「無罪」票に変わったゆえの逆転判決だ。12年の公判時には、セーザル・ペルーゾ判事が投票前に定年を迎えて欠員状態となり、ブリット前長官もこの件の投票後に定年退職した。バローゾ氏とテオーリ氏は両者の後任として、それぞれジウマ大統領(PT)の推薦を受け最高裁判事に就任している。

27日の閉廷後、バルボーザ長官は「最高裁にとって悲しい午後となった。なぜなら、つまらない議論と共に、確固とした法廷の決定が判断の土壌が変わったことで覆ってしまったのだから」と新たな結果を嘆いた。

12年の判事投票で無罪票を4票獲得した罪状はもうひとつあり、ジョアン・パウロ元下院議長(PT)をはじめとした3被告のマネー・ロンダリング容疑に関する審理は13日に開始される。

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