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ルスで重体の婦人死亡=セーの暴行犯MGで逮捕

ニッケイ新聞 2014年3月1日

 【既報関連】2月25日にサンパウロ市中央部のCPTMルス駅で優先車両を使おうとして駅職員に制止され、口論の後、ホームに進入して来た列車に頭を直撃されて重体となった女性が、28日未明に死亡した。

 ナヴァニウデ・ダ・シウヴァさん(38)は妊娠中である事を理由に優先車両を利用しようとしたが、駅職員に制止されて口論となった。駅職員は妊婦である事を証明するよう求め、足を引っ掛けて被害者を床に倒そうとしたともいう。ナヴァニウデさんが抵抗したため、現場に駆けつけた警備員2人が駅職員に暴行したとして取り押さえようとしたが、それを振り切ろうとして後ろに身を引いたナヴァニウデさんは進入してきた列車に頭を直撃され、こん睡状態に陥っていた。警察は駅職員らへの容疑を職権乱用と傷害致死に切り替えて捜査を継続する。

 一方、地下鉄セー駅で起きた線路に落ちた女性が列車に轢かれて右腕切断の大怪我をした事件では、マリア・ダ・コンセイソンさん(27)を線路に突き落としたのは統合失調症の33歳の男性であった事が判明。男性は26日から行方をくらましていたが、28日早朝、ミナス・ジェライス州エストレーマの農園に隠れていたところを逮捕された。男性は警察で同州でも10件の犯罪を起こしたと供述。サンパウロ州でも9件の被害届が出ており、逮捕状も出ていた。25日の事件は社会への報復としているが、被害者との面識はなかった。