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乗用車販売2月は下火?=1月比1日当たり11%減

ニッケイ新聞 2014年3月4日

2月1~27日の乗用車の販売台数は23万1千台で、1日当たりの販売台数で見た場合の実績は1月比で11・5%、昨年同月比でも5・5%減少した。

13年2月1~27日は16営業日で、月間販売台数は営業日が19日あった今年より少なかったが、1営業日当たりの販売台数は1万2878台。今年2月の1営業日の販売台数は1万2159台だから、昨年2月の販売台数より5・5%少ない。また、月間26万1千台、1日当たり1万3737台を売り上げた1月と比べると11・5%減少している。

トラックとバスの月間販売台数は24万3400台で、1月より10・3%少なかったが、昨年同月比では11・9%増となった。

販売が弱含みなのを見た製造会社は、カーニバルを利用する形で集団休暇を取るなど、生産体制を減速化して調整を図る意向だ。

フォルクスワーゲンはサンパウロ州ABC地区とサンベルナルド・ド・カンポの工場従業員5200人に10日間の集団休暇を与えた。この休暇はサヴェイロの新しい生産ライン導入のためでもあるが、販売市場の実績が振るわない事も原因の一つだ。

トラックとバスの製造を手がけるスカニアは、カーニバルの休暇を2月28日から3月5日までとした上、3月中に1日ずつ3回、技術的な理由による生産ラインの停止を行うという。

乗用車の販売は、予想されていた1日1万4千台を下回ったが、2月としては、27万4100台を売り上げた2011年以来の好成績だ。

市場関係者は、ドル高レアル安と、実質所得が目減りしているという消費者の心理的な要因が購入をためらった原因と分析している。

2月27日までの売り上げトップはフィアットで、5万4600台を売り上げた。2位はワーゲンの4万100台、3位のジェネラル・モーターズは4万台で僅差だ。4位のフォードは1万9600台、5位は1万5800台を売り上げた現代がルノーを破って返り咲いた。

車種別の売り上げは、1万3320台を売り上げたワーゲンのGolがトップだが、売り上げは30%減。市場では、同社で最も安いモデルだったGolG4の製造が12月で打ち切られた事や、2月に販売が開始され、1930台を売り上げた兄弟モデルのUpに人気が移った事も原因と見ている。

フィアットのStradaは、12月比32%増の1万2695台を売り上げて2位となり、市場関係者を驚かせた。3位は1万2179台販売のフィアットのパリオ、4位は9965台のフィアットのウノ、5位は8890台のシボレーのオニックスだった。

2月28日までの販売数はカーニバル後、生産台数や輸出の実績は11日に発表される予定だ。(1日付エスタード紙より)