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カーニバルの宴の後は=ゴミの山で明けたリオの街

ニッケイ新聞 2014年3月4日
市役所前でシュプレヒコールを挙げる清掃夫達(Tomaz Silva/ Agencia Brasil)

市役所前でシュプレヒコールを挙げる清掃夫達(Tomaz Silva/ Agencia Brasil)

リオデジャネイロ市でも2日夜からスペシャルグループによるカーニバルのパレードが始まったが、3日朝のリオの街はラッパ地区などの中心部(セントロ)や南部などでゴミの山が出来、市民や観光客から苦情の声が上がっている。

サンボドロモでの宴に酔いしれた人々やブロッコと呼ばれるサンバ集団について回った人々が投げ捨てたゴミや近隣の商店からのゴミ、一般住民が出すゴミも混じったゴミの山は、道路を塞ぎ、悪臭を巻き散らかす。

2日午後は市役所前で清掃夫達のストも起き、2月28日から清掃作業が滞っているとされるリオ市だが、市と契約した清掃会社は、司法当局が清掃夫のストは違法としたため、清掃業務は通常通りに行われたと説明しており、抗議行動を行った人々は自分達のカテゴリーの代表ではないと釈明している。

一方、ブロッコによるパレードなどの企画、管理を担当するドリーム・ファクトリ社は、ラッパやサンタテレーザ地区の主要な道路の清掃を手伝うため、1日がかりで人海戦略を展開し、道路の清掃を行うと文書で通達した。清掃用のトラック2台と約60人の人々による清掃作業は、市と契約している清掃会社を支援するためで、箒とちりとりを手にした人々が街に繰り出した。

清掃会社の言葉とは裏腹に、約1万5千人いる清掃夫の40%はストに参加しているとされ、行進に参加するブロッコが最も多く、サプカイのサンボドロモもあるセントロではほぼ全員がストに参加していると言う。サンボドロモの清掃に関しては、清掃夫が足りず、午後1時までに終わるはずの清掃は、終了予定を午後4時に変更して行われているのが実情だ。

清掃夫達の給与は月800レアルで、スト参加者は、月給を1200レアルに増額し、週末の仕事には残業手当を支払う事を要求しており、市役所が対話に応じるまでストを続ける予定だ。リオ地方労働裁判所は1日、清掃夫達のストは違法との判決を下し、清掃夫達の要求は簡単にはのんでもらえそうもないが、一部の清掃夫達がスト決行を前面に出している間、本当に泣きたい思いをするのは何の罪もない市民や観光客という事になりそうだ。(3日付フォーリャ紙サイト、G1サイトなどより)