ニッケイ新聞 2014年3月4日
2月28日に行なわれたサンパウロ市カーニバルのスペシャル・グループのパレードは強い雨に見舞われたが、そのおかげで、減り続ける一方だったカンタレイラ水系の水位が1日、16・4%から16・6%へと久々の上昇を記録した。同地域では2月25日までわずか60ミリだった2月の降水量が87・7ミリまで上がったが、これでも2月の平均降水量202・6ミリの半分に満たない。3月は2月末日から強い雨があったせいで、2日の時点で降水量39・9ミリと幸先は良い。3月の平均降水量は184・1ミリだ。カンタレイラの水位は2日には早速0・1%ポイント落ちたが、サンパウロ州知事も乾期前の3月の雨に賭けている。
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2日午後2時頃、サンパウロ市西部マルジナル・ピニェイロスの高級商用ビルの最上階で火災が発生した。このビルはイタウ銀行などが入っているビル「WトーレI」と呼ばれるもので、火災の原因はエアコンの回線のショートだと推測されている。火災は消防隊により1時間ほどで消火されたが、黒い煙が出続けたためにカステロ・ブランコ街道の2車線が通行止めとなった。カーニバル期間中に火災とは、ビルの関係者はお気の毒。
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パルメイラスのエース、レアンドロが2日にネットであげた写真が物議を醸した。それは同性愛差別で知られる下院人権委員会の元委員長マルコ・フェリシアーノ氏と共に写り、「教会儀式に参加して知り合ったけど知り合えて良かった。神に祝福されることを願う」とのコメントも添えてあったからだ。意志の表明は個人の自由だが、今は反感も招きやすい。