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日本のオシャレを楽しもう=Jファッション協会設立

ニッケイ新聞 2014年3月7日
創立者の皆さん。左からアンドレアさん、佐藤会長、シンチアさん

創立者の皆さん。左からアンドレアさん、佐藤会長、シンチアさん

「日本のオシャレを楽しもう」―。先月10日、日本のファッション普及を目指し、ブラジル漫画協会の佐藤クリスチアーニ会長ら日本ファッション愛好者8人が、『J―ファッション・ブラジル協会』(Associacao
Brasileira de J-Fasyon)を立ち上げた。

考案者はアンドレア・パスコア・ポルトゲーゼさん(28)。12年に始まった、全伯から集まった原宿ファッション愛好者がサンパウロ市を練り歩く「原宿ファッションウィーク」の企画者だ。 それまではロリータファッション愛好者が各地で小規模の集まりを開くだけだったが、ロリータという垣根を取り払い全伯規模で開催したところ、約百人が集まるまでになったという。

「ブラジルは着飾って道を歩くと危ない。だから皆、お洒落できる機会を探している」とアンドレアさんは実感をこめて語る。佐藤会長も「室内のような閉じられた空間でしか、お洒落ができない。道もでこぼこで、ハイヒールも履けない」と当地の状況にしかめっ面だ。

そんな現状を打開し、男女共に戸外で自由にお洒落を楽しめる社会を作ることも、協会設立の動機のひとつ。「着物のような伝統服から現代のファッションまで、イベントや講演会を通して日本のファッションを広め、社会の考え方を変えて行きたい」と二人は意気込んでいる。

着物の普及を担当するのは、「10代の頃、黒澤明の時代劇を見て着物に憧れを持った」と語るシンチア・レジナ・カンポス・デ・ソウザさん(37)。2007年から12年まで、IPCワールドの新聞デザイナーとして訪日。帰国後本とビデオで着物の着付けを独学したほか、日本語、書道や盆栽まで習う熱烈な日本文化愛好者だ。9日には、佐藤会長とシンチアさんによる講演会が企画されている。詳細は次の通り。

シンチアさんによる『グラフィックデザイン講座』は9日午前9時から、三重県人文化援護協会(Av. Lins Vasconcelos , 3352 , Vila Mariana)である。コース料金38・5レアル、講義ノート代3・5レ。

「日本の歴史」「家紋」「漢字とかなの書き方」等をテーマに講演する。また、日本的なロゴマーク作りを行う体験講座も。パソコン、ペンドライブなどが必要。申し込みおよび問い合わせは漫画協会(サイト=www.abrademi.com/?p=989、Eメール=abrademi@abrademi.com)まで。

同会場で午後2時から、佐藤会長による講演会『日本ファッションの紹介』も開かれる。参加料10レアル。