貿易収支の悪化止まらず=石油や派生品輸入が響く=対アルゼンチンは黒字計上
1月の貿易収支が大幅赤字で終わった後、2月の貿易収支も同月としては統計史上最悪の21億2千万ドル赤字で終わったため、1~2月の赤字累計も統計史上最悪の62億ドルとなったと7日付伯字紙が報じた。
2月の貿易収支は、輸入が昨年同月比7・3%増で2月としては史上最高の180億6千万ドルだったのに対し、輸出は昨年同月比2・5%増の159億ドルで終えた。それでも、鉱業生産物や大豆の輸出が予想以上に伸び、赤字額は28億~41億6千万ドルとの市場予想を下回った。1~2月の累積輸入額は昨年同期比3・6%増の381億4千万ドルで、累積輸出額は昨年同期比1・4%増の319億6千万ドルとなった。
1~2月の動向で目立つのは、石油や派生品の輸入増で、同期間の石油関連物資の収支は、輸出35億レアルに対し輸入71億レアル、36億レアルの赤字となった。
商工開発省は、13年の石油関連の収支は輸出26億レアル、輸入73億レアルで47億レアルの赤字だったから、輸出増で状況改善というが、市場関係者は、昨年の輸入額は12年分の24億6千万ドルを含んでおり、今年の輸入額は昨年同期より増えたという。
石油関連物資の輸入増は、1月後半から稼動率が高まったディーゼル油を使う火力発電所への燃料供給増が最大要因だ。2月の収支は24億7700万ドルの赤字で、1~2月の収支で21億2500万ドルの赤字計上という結果を生んだ。
4日付エスタード紙によれば、12月のディーゼル油輸入は7億9762万4138キログラム(7億3554万ドル)だったが、1月は11億1682万1012キロで10億3600万ドルと、40%増。火力発電は2月以降も継続しており、燃料輸入は当面減らない。火力発電所の稼働率は少雨による水力発電縮小でここ2年間で286%拡大し、電力供給への不安が拡大中だ。
他方、アルゼンチンへの依存度拡大も注目に値する。6日付エスタード紙によれば、工業製品輸出に占める同国の比重は、02年の6・1%、04年の12・7%(67億7千万ドル)が、13年は19・4%(180億ドル)でトップに。04年は147億6千万ドルで27・8%を占めていた米国は、13年は14・6%の136億ドルと規模を縮小した。
対亜貿易全体は、昨年1~2月の1500万ドル赤字が2億9700万ドルの黒字に転じ、市場関係者を驚かせたが、1~2月の亜国への輸出は24億ドルで、1日の平均では昨年同期を16%下回った。特に目立つのは自動車輸出の24%減で、1月にブラジルGMが従業員解雇発表など、対亜貿易がブラジル経済に与える影響は大きい。