ニッケイ新聞 2014年3月8日
カーニバル期間中の1日からゴミ清掃夫がストに入り、市中央部や同南部を中心にゴミが山積しているリオ市で6日、軍警突撃部隊などの警護付きで清掃夫達がゴミ除去作業に当たったと7日付伯字紙が報じた。
清掃夫達の組合は6日朝の集会でもスト続行を決めており、スト不参加の清掃夫達を脅したり作業を邪魔したりする可能性を懸念した市役所が、軍警の突撃部隊や市警備隊、民間の警備会社職員らの警護を要請。清掃夫らがゴミを収集車に投げ込んだりする間、銃を構える軍警がそばに立つという異様な光景が目を引いた。
6日の清掃夫の集会は清掃会社のComlurbの正面で行われ、同社に所属する調理師らも参加。学校給食などを担当する調理師達は「自分達が仕事をしなければ学校は休みにせざるを得なくなる」と気勢を上げた。リオ市当局は学校が休業になったかなどの情報は提供していないが、清掃夫達は集会後、市役所までデモ行進を行った。
清掃夫達はComlurbが3日に仕事に来なかったスト参加者300人の解雇を発表した5日にも抗議行動を実施。7日には、500人が集まり、市役所前で新たな抗議行動を行なった。
6日の抗議行動には、清掃夫達の待遇改善要求に協調するフルミネンセ連邦大学職員組合員や政治家達も参加したが、会社側の提案とスト参加者の要求の差は縮まらず、ゴミの山消滅には5日以上がかかりそうだ。