ニッケイ新聞 2014年3月8日
2月27日にサンパウロ市中央部CPTMルス駅のホームで、38歳の女性が到着した電車に頭を直撃されて死亡した件で、直前に女性を取り押さえようとした警備員2人が業務過失上致死、口論した研修員が傷害容疑で起訴される可能性が出てきた。17歳の研修員は妊娠を理由に優先車両に乗ろうとした女性を引き止め、妊娠を証明する書類の提出などを求めた際、女性に足をかけて床に倒そうとしたため、女性が研修員を突いた。それを見た警備員2人が取り押さえようとしたが、女性は後ろに身を引いてかわそうとして電車に頭を直撃され、3日後に死亡した。市警は「警備員に殺意はなかったが、高圧的な態度が死を招いた」と見ている。警備員2人は任意出頭を求められている。
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カーニバルは終わったが、ブロッコのパレードが行なわれたサンパウロ市の一部では、ブロッコ参加者のマナーの悪さによる損害が目立つという。西部ピニェイロスのべネジト・カリスト広場周辺では、1~4日にかけて少なくとも15軒の家屋や店が落書きされ、広場そのものやタクシー乗り場、ガソリン・スタンドなどでも同様の被害が出た。カーニバルでこれだと、W杯期間中のことを考えると頭が痛いところか。
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6日のサンパウロ州選手権でパルメイラスはポルトゲーザを1―0で下し、予選リーグ残り3試合を残した状態でグループDの1位通過を決め、8チームによる決勝トーナメント進出を決めた。この前日にはサントスとサンパウロも進出を決めている。「サンパウロ州4強」では唯一出遅れていたコリンチャンスは4連勝中で、決勝T進出圏内に接近中だ。