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ニッケイ新聞 2014年3月8日

 CKCの専門家研修で、職人から竹細工を学んだ本多文男さん。「もっと竹を有効利用すべき」と熱を込めた。「豊富な資源であり、木材とは違って何の制限もなく切り取れる」と長所を語る。フィリピンでは、地下茎による地盤強化に役立てられているとか。ただ調べてみると、「地下30センチほどと浅根性の竹は平坦地なら地割れを防ぐが、傾斜地はもろくなる」との事実も。また成長の早さから、計画的に植林しないと、あっという間に雑木林が侵食されるという。高い繁殖力、成長力の反面、管理の難しさが少々厄介。まだ当地では積極導入は難しそうだ。

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 日立製作所のウェブサイトによれば、同社は直轄の研究所「R&Dディビジョン」とカンピーナス大学と共同で、ブラジルにおける将来の潮流を予測する「きざしプロジェクト」を開始した。政治、経済、社会、技術等の観点から行った調査をもとに将来像を描き、事業にいかすという。当地に必要な技術・システムを見極め事業拡大に取り組むとともに、社会変革事業への本格参入もめざすとか。