ニッケイ新聞 2014年3月12日
本日ここに東日本大震災3周忌追悼式が執り行われるに当たり、福島県民を代表し、謹んで追悼の言葉を捧げます。
開催に御尽力いただきました3県人会を始め、関係者の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。
県では地震と津波、原発事故により、あらゆる分野で甚大な被害を受け、風評も根強く残るなど厳しい状態が続いております。
一方世界中の方々から温かいご支援と、県民の努力により、着実に元気を取り戻してまいりました。企業の生産活動や、観光地の賑わいも戻りつつあります。
本県沖では、世界最大規模となる浮体式洋上風力発電の実証実験が始まり、再生可能エネルギーや医療機器関連といった本県の未来を拓く鍵となる新たな産業を創出する取り組みも動き出しております。
県内農産物につきましても、米の全量全袋検査を始めとして、生産、流通、消費の各段階において放射性物質検査をしっかりと行うことにより、国内外の皆様に安心して食べていただけるよう取り組んでおります。
環境の回復、農林水産業の再生、観光の振興、雇用の創出などを着実に進め、一日も早く復興を成し遂げてまいりたいと考えております。
福島に思いを寄せてくださる方がいらっしゃること、これが復興への大きな支えとなります。これからも「ふくしまから はじめよう。」〃Future From Fukushima.〃を合言葉に、全力で取り組んでまいりますので、引き続きご支援をいただきますようお願い申し上げます。