ニッケイ新聞 2014年3月12日
東日本大震災3周忌追悼式が、ここサンパウロにおいて開催されますことを、岩手県民を代表して心から御礼申し上げます。
震災での津波発災以降、ブラジルの皆様をはじめ、世界各地からたくさんの温かいお見舞いや激励、義援金の提供など、改めて心から感謝申し上げます。
発災から本日で3年となりますが、岩手県においてはこれまで「安全」「暮らし」「なりわい」の3つの原則に基づいて、復興の基盤づくりに全力で取り組んできました。
その結果、災害廃棄物の処理に目途が付き、応急仮設住宅からの移転先となる、災害公営住宅では敷地となる事業用地の約6割を取得し、さらに水産業の水揚げ量は平年の約7割まで回復しています。一部運行していた三陸鉄道も4月には全線が復旧します。
これからは将来にわたって持続可能な、地域社会の構築を目指す「本格復興」に取り組む期間です。県ではその一年目となる今年を、「本格復興推進年」としています。
復興計画に掲げる復興の目指す姿、「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」を実現するため、住民が復興に参画し、県民がひとつとなって進んで参りますので、より多くの皆様の一層の御支援、御協力をお願いするものであります。
結びに、この度の3周忌追悼式の開催に御尽力されました、関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、御参会の皆様方のますますの御活躍と御健勝を心からお祈り申し上げます。