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東西南北

ニッケイ新聞 2014年3月14日

 12日夕方、サンパウロ市南部ジャバクアラで、37歳の妊婦イザベル・クリスチーナ・ダ・シウヴァさんが、にわか雨で増水していたエスプライアーダ川に落ち、900メートルほど流された。イザベルさんは近隣住民に救出され病院に運ばれたが死亡、妊娠8カ月の胎児は帝王切開で無事に誕生した。イザベルさんが川に落ちたのは、雨で川沿いの家が倒壊したせいか、橋を渡ろうとして足を取られたせいか、特定できていない。イザベルさんには19歳を筆頭に7人の子供がおり、生まれてきた男児は8人目だった。娘のエミリーさん(16)は、「弟が生まれてきたことが奇跡。神がなさってくれたことを思い出させる名前をつけたい」と語っている。

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 サンパウロ州の州立学校で、今年に入り少なくとも3人の教員が肥満を理由に解雇されていたことがわかった。3人はいずれも女性で、体重は110キロほどだ。肥満は病気になりやすいと一般に言われだが、解雇された教員たちは「もう何年も同じ体重で、病気も何もしていないのに」「問題もないのに体重を理由に解雇され恥をかかされた」と不満を述べている。教員らは訴訟も可能だが、解雇に男性の肥満者が入っていないのはなぜ?

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 例年、州選手権や全国選手権、リベルタドーレス杯やW杯の合間にいつのまにか始まっている印象の強いサッカーのブラジル杯。12日はサンパウロとパルメイラスが試合を行い、アラゴアス州のCSAとロンドニア州のヴィレーナをそれぞれ1―0で下した。全国87チーム(サンパウロ州は10チーム)参加の同杯は11月末まで行われる。