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「中型農機の中古販売を」=日本の業者が市場開拓に

ニッケイ新聞 2014年3月14日

中型トラクターなど中古農耕機を輸入販売する「旺方(おうほう)トレーディング」(本社鳥取市)が、当地進出を目指している。関係者が中央開発コーポレーション(CKC)による農林水産省委託事業の一環で、先月上旬に来伯した代表取締役の幸田伸一さん(35、鳥取)が企業説明を行った。

「日本の高精度な中型農機が、海外でもっと利用されるべき」と思い立ち20代前半で起業。現在、輸出先は50カ国以上を数える。7割が欧州、2割がアジアで、南米ではボリビア、ウルグァイにも送り出している。「痒いところに手が届くのが中小型農機。大規模農業が基本のブラジルでも需要があるはず」と期待を語る。

価格例だがクボタ、ヤンマーなど、主要メーカーのトラクターを定価1万ドルとして2~3千ドル、定価3万ドルの田植え機も2千ドルからあるという。「これに輸送運賃を加算し、納期は注文から2カ月後となる見込み」と説明した。

取引は基本的に、ウェブサイトやメールで注文を受け商談を行う。中古のため顧客はコンディションに納得した後の購入となり、中古の修理部品の販売も行っている。「日本の製品は丈夫で寿命の長さがウリ。中古でもまだまだ活用できる」と良さを訴えた。

問い合わせ、商談は海外向け販売サイト(http://www.used-farm-machine.com/)から。ポ語のほか英語、スペイン語も用意されている。日語はコチラ(http://www.nokigu.com/company.html)。