ニッケイ新聞 2014年3月18日
猛暑と少雨のために史上最悪の貯水量となっているサンパウロ州カンタレイラ水系が7月に渇水状態になる見込みと、監視委員会が発表したと17日付エスタード紙が報じた。
この委員会は国家水資源庁とサンパウロ州水資源エネルギー局が設置したもので、カンタレイラ水系の貯水池の水位の変化を逐一観察。2月の時点での渇水予測は8月からだったが、それが前倒しされた。この場合の渇水は通常のポンプで吸い上げられるところの水がなくなるという意味で、取水口より下の水を利用すれば4千億リットルの水は確保できるという。
ただし、この部分の水の吸い上げには通常のポンプが使えず、湖底の泥なども混じるため、サンパウロ州水道会社は2月に外部の業者と契約し、湖底にブロックなどを沈めて水位を上げ、新しいポンプを設置するなどの準備を始める意向だ。
同水系からの水を購入していたグアルーリョス市は供給量が削減され、給水制限が始められた。