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イタケロンのお披露目は=コリンチャンス対フラメンゴ

ニッケイ新聞 2014年3月19日

 ブラジル・サッカー連盟(CBF)が18日、ワールドカップの開会式と開幕戦が行われるサンパウロ市のアレーナ・コリンチャンスことイタケロンのこけら落としは、4月27日のコリンチャンス対フラメンゴ戦となると発表した。この試合はブラジル全国選手権(ブラジレイロン)第2節にあたり、イタケロン初の公式戦となる。

 イタケロンは、13年12月31日に落成の予定だったが、13年11月に死者2人が出る事故が起きた事と建築資金の払い出しの遅れで落成が大幅に遅れている。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、イタケロンの引渡しは5月15日と発表したが、コリンチャンス側はやはり、4月15日の引渡しにこだわっている。ただ、4月15日に引き渡された場合のイタケロンは、VIPルーム(貴賓室)の床はコンクリートのままで照明も未設置、屋根の仕上げや商用コーナーの内装や照明、大型スクリーンの設置は業者さえ決まっていないため、こちらも未設置のままで引き渡される可能性が強い。また、座席数も規定数がそろうか否かが疑問視されており、欧州サッカー連盟の会長は18日に「今回のW杯最大の頭痛の種はイタケロン」とまで発言している。

 CBF側は、4月27日の試合は国内最大級の応援団を有する両雄の伝統的カードであり、W杯開会式場のテスト試合をかねたものと位置づけているようだが、コリンチャンス側はそれ以前に非公式の試合を行ない、諸設備の状況を確認する可能性もある。

 コリンチャンスのメンバーは15日(土)にイタケロンでボールを使った練習も行なったが、同チームはその翌日、サンパウロ州選手権の試合を引き分け、同選手権の決勝トーナメント出場を逃してしまった。コリンチャンスとしては、W杯開会式ならびに開幕戦の会場となるアレーナの所有チームとして古豪フラメンゴを下し、こけら落としに花を添えたいところだろう。(18日付G1サイト、同フォーリャ紙電子版などより)