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婦人誤射し車で引きずる=後部トランクの扉が開き=住民らが一斉に抗議行動

ニッケイ新聞 2014年3月19日

リオ市北部マドゥエイラのコンゴーニャの丘で16日、パンを買いに行く途中の婦人を誤射した軍警らが警察車両で婦人を病院に運ぶ際、後部トランクの扉が開いて婦人を引きずり、乗せ直して病院に着いた時は事切れていたという事件が起きた。地域住民は憤慨し、16、17日に抗議行動を実施と18日付伯字紙が報じた。

事件が起きたのは16日朝8時頃。パンとモルタデーラを買いに出たクラウジア・シウヴァ・フェレイラさん(38)が、同地域に乗り込んできた軍警3人に胸と首筋を撃たれ、倒れた。

軍警らはクラウジアさんを後部座席ならぬ後部トランクに入れて病院に向かったが、トランクの扉が途中で開き、転がり落ちたクラウジアさんの体は後部バンパーに引っかかったまま250メートルほど引きずられた。被弾して意識を失っていた被害者は引きずられたり車にぶつかったりして更に傷つき、乗せ直して病院に着いた時は事切れていた。

クラウジアさんが高速で走る警察車両に宙吊りになり、地面を引きずられる様子をアマチュアカメラマンが撮影したビデオは、リオの通信社Extraで放映された。警察車両は途中で車を追い越したりもしており、人間を動物の如く扱ったあり方に多くの人がショックを受け、憤慨した。

関与した警官3人は当初、クラウジアさんは犯罪者達との銃撃戦に巻き込まれたと説明したが、クラウジアさんの家族は「彼女は用心深く、銃声が聞こえる時は外に出たりしない」と反論。地域住民も、事件が起きた時には銃撃戦はなかったと証言している。

リオ州保安局のジョゼ・マリアノ・ベルトラメ局長は17日、警官の行動は適正さに欠けたと批判。同件は市警が調査する事になっているが、軍警は既に関与した3人を逮捕。3人を職務から外し、内規に従って処罰する意向を表明した。

クラウジアさんは被弾した時、パンを買うお金とカフェの入ったコップを手にしており、知人と挨拶したのを見た軍警らが犯罪者に食べ物を提供していたと考えた可能性がある。軍警は16日、コンゴーニャの丘で麻薬犯罪組織一掃作戦を行っており、現場地域にも銃を発射しながら入ってきたとの証言がある。同地区では当日、犯罪者らしき人物2人が軍警に撃たれ、未成年者1人が死亡、1人が逮捕された。

クラウジアさんは4人の子持ちで、4人のおいの世話もしていた。カカウの愛称で知られるクラウジアさんの死を知った住民は一様に憤慨し、同日中に2度、主要道路を封鎖してタイヤやソファなどを燃やし、バスを焼き討ちするなどの抗議行動を行った。17日の葬儀には200人近い人が集まり、その内の100人程は埋葬後に再び抗議行動を行った。

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