ニッケイ新聞 2014年3月19日
国家電気通信庁(Anatel)が17日、海賊版携帯電話の摘発システムを適用し始めた。これにより、正規の許可を受けてない携帯電話は下半期から使用不能となる可能性があると18日付伯字紙が報じた。
国内製品や正式ルートで輸入された機器はAnatelの基準に従った検査を受け、バッテリー加熱の有無や周波数、人体への電磁波の影響の大きさなどの項目に合格すると、SIGAと呼ばれる台帳に登録され、認定シールが発行される。
今回適用が始まった海賊版摘発システムは、各携帯電話についているIMEIと呼ばれる番号がSIGAに登録されているか否かを認識する。現在は市場に出回っている機器がSIGAに登録済みか否かチェックするのみだが、下半期には、SIGA未登録の機器がブロックされ、使用不能となる可能性がある。
措置の内容や実施時期は未定だが、Anatelは、海賊版は健康被害を及ぼしたり、航空機の通信障害などを引き起こしたりする可能性があると説明。市場関係者は、Anatelによる基準遵守の強調は、製造業者にスマートフォンやタブレットの認定基準遵守を促すためとも見ている。
SIGA未登録の機器を使っている人には携帯電話の運営会社から連絡が入る。国外で購入した機器は正規の認定を受けておらず、ブロックされる可能性があるが、専門家は国内で正式に流通している機種は締め出されずに済むと見ている。