ニッケイ新聞 2014年3月20日
連邦直轄区の小売商組合が、連邦直轄区内ではイースター(復活祭、パスコア)恒例の卵型チョコレート「オーヴォ・デ・パスコア」は150万個売れるとの見通しを発表した。
今年のイースターは4月20日で、イースター前の書き込み時は、18日の受難日から始まる3日間の連休中だ。
連邦直轄区では、卵型チョコレートの売り上げは昨年比4%伸び、150万個に達する事を期待している。連邦直轄区での卵型チョコレートの値段は5レアルから980レアルまでまちまちだ。
一方、イースター前の売り込み期間中は店頭も忙しくなるため、同組合では約3千人の新規採用者を募集中だ。採用先はスーパーやキオスク、菓子屋などが中心だが、路上販売やショッピングセンターの売り子も必要だという。
同組合の出した数字には菓子製造業者や運送部門での臨時採用は含まれていないが、18歳以上でコンピューターが使いこなせる人を希望し、750~1千レアルで採用するという。
卵型のチョコレートはイースターの恒例商品だが、最近は全国的にチョコレート専門店が作るカカオたっぷりで脂肪分を減らした健康志向商品や、細かい細工をした手作り商品などが人気だ。
消費者にとって頭が痛いのはその値段で、スーパーの店頭などに並ぶ商品は昨年より8%前後高くなっている。南東部などでは少雨のために野菜類が値上がりして消費者の懐を圧迫している他、ドル高のためにバカリャウなども値上がり。それでも、大サンパウロ市圏モジ・ダス・クルーゼル市中央部のスーパーのように、卵型チョコレートの仕入れ量を昨年より10%増やすなど、積極的な取り組みの店が多いようだ。(12日、17日付G1サイトなどより)