ニッケイ新聞 2014年3月21日
日本プロ野球界の開拓へ―。水野龍の孫、ジョナタン正一さん(17)が四国のプロ野球チーム「高知ファイティングドッグス」に入団した。
きっかけとなったのは高知県人会の創立記念式典。同球団が水野の故郷佐川町を活動地域の一つにしていること。同町水野ブラジル協会の協力―。全てがかみ合って実現したわけだ。
選手としてどこまで大成するかは未知数。ゆくゆくは指導者としても、ブラジル野球の発展に寄与してほしいもの。日本プロ野球を肌で感じる機会は、誰もが手に出来るものではない。貴重な経験を伝える後進育成という役割も背負っているのではないか。
移民の祖の子孫だからと期待をかけるのは安易だが、龍の開拓精神を受け継いだ者しかできないこともあるはず。まずは日本の技術を存分に吸収し、躍動する姿を高知で見せてほしい。(祐)