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サンパウロ市=バラバラ殺人死体を発見=イジエノポリスの3カ所で

ニッケイ新聞 2014年3月25日

 23日午前、サンパウロ市中央部イジエノポリスでバラバラ殺人死体が発見され、周辺を騒然とさせた。24日付伯字紙が報じている。死体が見つかったのはイジエノポリスにあるコンソラソン霊園周辺の3カ所だ。

 まず午前8時ごろ、サバラー通りとセルジッペ通りの交差点でゴミをあさっていた路上生活者が、黒い袋の中から両腕と両脚(片方は一部)を発見した。その路上生活者は周辺の商人と相談し、警察へ通報した。

 また、12時頃、今度は、最初の発見現場から450メートルほど離れたジョゼ・エウゼービオ通りとマット・グロッソ通りの交差点で、女性清掃員が、フェイラ用の荷車に入ったゴミ袋から体幹部を発見した。その死体は皮膚を剥ぎ取られた状態で、女性用の赤い服を着た状態だった。

 さらに、それから間もなく、その近くのコンソラソン通りで、別の女性が路上で大腿部が入ったゴミ袋を発見し、警察に通報した。

 死体はサンパウロ市西部の法医学研究所(IML)で鑑定中だが、警察は同一人物のものと見ている。死体からは性器や臀部も切り取られているという。通報でかけつけた軍警によると、死体は男性で、年齢は推定30歳くらいと見ているという。

 事件は現在、市警の殺人課(DHPP)によって調査が進められているが、イタジバ・フランコ捜査官は、死体を切り慣れた感じがしないことから、連続殺人犯による犯行の可能性を否定した。

 また、両手は十指が切り取られ、入れ墨部分を切り取るためと思われる皮膚剥ぎの跡から、「犯人は死体の身元をわからないように試みたのであろう」とフランコ捜査官はにらんでいる。

 殺人課は霊園や商店の防犯カメラで不審人物の割り出しを行っており、既にスーパーマーケットの荷車にゴミ袋を詰めて歩いている不審者の姿が映っているのが確認されているという。