ニッケイ新聞 2014年3月25日
13年にサンパウロ市地下鉄で起きた故障件数は113件で、09年の105%増になったと24日付エスタード紙が報じた。
この数字は民間運営の4号線を除いたもので、03年~06年は88~91件で推移した後、07年78件、08年62件、09年55件と、減少傾向も示していた。
ところが、10年に58件と微増後、11年88件、12年111件、13年113件と増加が続き、09年には6日に1度だった故障が、3日に1度起きている。
これは、車両その他の設備が、継続使用で老朽化または退化してきている事と、路線が延びて利用者が増えた事で、扉の開閉時に扉を手で押さえたりするといった無理な扱いが増えた事などが影響していると見られている。また、ラッシュ時などにプラットホームが混雑する度合いが高まり、プラットホームから人や物が落ちたりする事故も増えているという。
4号線に関するデータが統合されておらず、総合的な判断は不能だが、南北に走る1号線の故障件数が、東西に走り、最も混む3号線での故障件数に近づいている事も判明している。