ホーム | 日系社会ニュース | クリチーバ=国費留学生7人が4月出発=研究、技術の習得目指し

クリチーバ=国費留学生7人が4月出発=研究、技術の習得目指し

ニッケイ新聞 2014年3月25日

 在クリチーバ総領事館は3月12日、2014年度文部科学省国費外国人留学生に向けた説明昼食会を開催し、留学生、関係者ら約25人が出席した。集まった留学生らに内山美生(よしお)総領事が激励のメッセージを送った。

 今年は大学院での研究を目指す研究留学生4人、大学進学を目指す学部留学生2人、専門技術習得を目指す専修学校留学生1人の計7人が4月から日本へ出発する。

 研究留学生は、エドゥアルド・メスキタ・ぺレイラ・アルヴェスさん、木村マリアナさん、福重ヴィトルさん(ふくしげ)、レアンドロ・ナヴァーロさん。学部留学生にはセシリア・アンジェリカ・ロシンさんとガブリエル・デ・ブラガ・ボーイングさん、専修学校留学生にはハタイチベアトリスさんが選ばれた。

 内山総領事は「日本で多くの事を学び、困難にも直面しながら成長して下さい。そして、良い人にたくさん出会って下さい」と留学生たちへメッセージを伝えた。

 研究留学生のエドゥアルドさん(25)は、以前に1年間日本に留学していた経験があり、日本の法律に関心を持ち学部時代から日本の憲法について調べていたという。

 今回の留学では、東京大学大学院法学政治学研究科の研究生として日本とブラジルの法的仕組みの比較を行う。「日本で本格的な研究ができるのが楽しみ」と喜んだ。

 ガブリエルさん(19)は学部への進学を目指して大阪へ向かう。「日本の大学で学ぶことで将来の可能性が大きく広がると思う」と期待。

 クリチーバ文協日本語講座で3年間日本語を学び、留学制度への応募には元留学生からアドバイスをもらっていたそう。電子工学を専攻したいというガブリエルさん、「日本の整った環境でしっかり専門性を身に着けたい」と意気込んだ。