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ダリア祭、延べ7千人来場=「来年は新種を」関係者が期待

ニッケイ新聞 2014年3月26日
満開のダリア

満開のダリア

スザノ・イペランジアホーム(中田和夫運営委員長)の「第20回ダリア祭り」が9、16の両日に行われ、延べ7千人が来場した。

今年は記録的な猛暑となったが、関係者の心配をよそに見事な67種3千輪が咲き乱れ、来場者らを楽しませた。

食堂では焼きそば、たこ焼き、鰊の炭焼き弁当などが販売された。地元農家の即売会もあり参加者に好評。舞台では健康体操や歌謡ショー、手品、太鼓演奏もあった。

「去年より休憩テントを増設したがそれでも足りなかった」と三島勝彦施設長(51、三世)は嬉しい悲鳴を上げる。

ダリアの管理をしている安楽光男運営委員(80、二世)は「天候不順の中、上々の出来」と喜ぶ一方で「球根の株分けを続けるうちに、退化し小さくなる傾向にある」と心配する。今年2月、開園20周年記念式典で来伯した山形県川西町・原田俊二町長から伝授された種子によるダリア栽培に挑戦する。

三島施設長は「上手くいけば花も大きくなり、新種も期待できる。育成は難しいが、ブラジル産のダリアを見せられるように頑張る」と、来年に向け、早くも準備を始めている。

来場した70代の女性は「ダリアが美しく、新鮮な新生姜も買えた。来年も来たい」と満足そうに語った。