ニッケイ新聞 2014年3月27日
サンタカタリーナ連邦大学(UFSC)で25日、大学構内での麻薬捜査に当たっていた警官が麻薬所持者を連行しようとしたところ、それを阻止しようとした学生との間で抗争が起き、軍警の突撃隊も出動したと26日付伯字紙が報じた。
事の発端は同大学構内にある林で麻薬の密売や吸引が行われているとの情報を得た連邦警察が、午後3時頃、私服の警官を派遣し、少量の大麻所持者5人を見つけ、連行しようとした事だ。
この動きに気づいた学生や教師は容疑者達が連行されるのを阻止しようと警官達を取り囲んだ。現場は哲学・人文科学センターに近く、人垣が大きくなってきたため、警官は構内の警備員と軍警突撃隊に応援を求めた。
学生や教師達は警官達との交渉を重ねたが午後5時半になっても合意は成らず、警官が強硬に連行しようとしたため、学生達が投石開始。これに対して軍警がゴム弾や催涙弾で応戦したため、学生達は警察車両2台をひっくり返し、更に抵抗した。最終的には5人が警察に連行され、警官4人が軽傷を負って病院で治療を受けた。
この結果に治まらない学生達は抗争後、学長室に押しかけ、大学構内に警官を入れないよう要請し、構内侵入禁止の文書の発行も求めた。大学側は今回の捜査に関する連絡を受けておらず、26日に諸事情を確認の上で対処すると返答した。