【既報関連】市政への市民参加を活性化し、行政・財政を監視することなどを目的に、昨年から始まった市民会議(コンセーリョ・パルチシパチーヴォ)。
今年新たに「外国人住民特別委員会」が設置され、30日午前8時から午後5時まで、プラッサ・ダス・アルテス(Av. Sao Joao, 281, Centro)で投票が行われる。16日に立候補者が告示され、リベルダーデがある「セー区」は、2人の枠に11人候補者があがった。
ウィリアン・ウー元連邦下議と野村アウレリオサンパウロ市議の後援を受けた日本国籍の小川朝彦(通称ファビオ)さん(55、宮崎)と、中国国籍の張嘉維さん(32)が本紙を訪れ、該当地区に居住し、外国籍である有権者の人たちに「ぜひ投票に参加してください」と呼びかけた。
「セー地区に居住する主要国出身者として手をとりあい、協力していきたい」と話す。
小川さんは、57年、幼少の頃に両親に連れられ移住し、リベルダーデに30年以上住む。「多言語表記の看板を増やすなど、外国人住民にとって暮らしやすい環境を整えていきたい」という。
張さんは香港で生まれ、4歳のときに来伯。中国を追われて米国、台湾や香港などに渡った親戚がいるため、広東語をはじめとして、中国の標準語、台湾語などの他地域の言語も話せるという。ブラジル中国JCI(国際青年会議所)会頭を務める。「言葉の壁でゴミの出し方など、街のルールのわからない商人や住民にわかりやすく情報を伝え、清潔なまちづくりに貢献したい」
30日に行われる投票には、写真付きの身分証明(RNE、もしくはパスポート)を持参とのこと。現住所の地区内の立候補者に投票することができる。
投票所まで行きづらい高齢者などのために乗り合いバスを用意する。午前8時から午後5時まで、ACAL(Avenida da Liberdade, 365)前と投票所間を行き来する。