ニッケイ新聞 2014年4月1日
サンパウロ州最大の水がめであるカンタレイラ水系の水が6月半ばで底をつくとの観測が流れる中、サンパウロ州水道会社が、水の使用量を20%減らした家庭へのボーナス支給区域を拡大する事にした。
3月31日付G1サイトによると、従来はカンタレイラ水系から給水を受けていた11市に限定されていたボーナス支給区域が、31市に拡大されるのは4月1日から。使用量を過去1年間の平均より20%減らすと水道料金30%割引の特典が与えられる。但し、同じ大サンパウロ市圏でもサンパウロ州水道会社の管轄外のグアルーリョス、モジ・ダス・クルーゼス、マウア、サントアンドレ、サンカエタノの5市は対象外。
3月31日現在のカンタレイラ水系の貯水量は13・4%。カンタレイラの給水地域に給水を始めてから水位低下が続くアウト・チエテは37・3%で、過去10年で最低の水位になっている。
ボーナス制度導入で水を節約した家庭は76%で、ボーナス獲得はその内の37%。だが、24%の家庭では逆に、水の使用量が増えている。