ニッケイ新聞 2014年4月2日
ピアウイ州の市警が「ブック・エレットロニコ(電子本)」と称する売春摘発作戦を行い、州政府が発行する議員用のコーポレーションカードでも3千レアルが支払われていた事が判明した。
1日に行われた記者会見に出席した市警の女性警部3人は、議員の名前こそ明かさなかったものの、同州の州都テレジーナで売春を斡旋していたレナット・ロスベルギ容疑者(28)への支払いの中に、議員用公用カードを使ったものがあった事を発表した。
レナット容疑者は、美人系の女子学生の写真を掲載したカタログを作ってネットの社会サービスで流し、「希望者には紹介します」との触れ込みで顧客を募っていた。
同容疑者は、希望者が申し込んできた時点で60~70%の料金を振り込ませた上で、カタログには掲載されていない売春婦を派遣。顧客から売春婦へは直接連絡できない仕組みにして、商売を行っていた。
レナット容疑者は、1日に7件の予約を入れ、売春婦1人につき平均700レアルの金を稼いでいたという。
市警ではまだ何人の学生の写真が使われていたかを把握していないが、売春婦として客の相手をしていた女性は少なくとも19人いたという。
「ブック・エレットロニコ」作戦は、カタログに写真が掲載されている女子学生の一人が昨年12月に「自分の写真が売春斡旋のために使われている」と訴えてきた事から始まったオペレーションだ。市警ではレナット容疑者を売春斡旋で告訴してネットを使った売春一掃を図ると共に、公用カードを使用した政治家に関する捜査も並行して行う予定だという。(1日付G1サイトより)