ニッケイ新聞 2014年4月4日
サンパウロ市ペーニャ区のファヴェーラで2日午後3時過ぎ、大規模火災発生と2、3日付G1サイトなどが報じた。
地下鉄ペーニャ駅傍のアカラチ街から川沿いに広がるファヴェーラでは400戸の住居の約9割を消失。炎は一時、エンジェニェイロ・アウベルト・バドラと呼ばれる高架橋の高さに至った。
同橋はABC地区からサンマテウスを経てマルジナル・チエテに至るアリカンドゥーヴァ大通りの一部で、地下鉄の南側と北側を繋いでいる。ヅットラ道など3街道にも繋がる同大通りは交通量が多いが、通行は一時規制された。現場脇では高層ビルも建築中だ。
川や狭い道路に阻まれて消防が火元に近づけない間に延焼が広がり、消防は4時半頃まで延焼回避に追われた。大勢は午後5時45分頃落ち着いたが、火は3日朝までくすぶり、集中治療室入院中の子供2人を含む6人が負傷。電線が焼けて、停電も発生した。現場には区役所や防災局、社会福祉局職員が急行、焼け出された住民約1600人への対応に追われた。