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武本文学賞=授賞式に非日系人多く=日語65、ポ語800作品応募

ニッケイ新聞 2014年4月4日

一同に会した今年の受賞者達

一同に会した今年の受賞者達

 ブラジル日系文学会(武本憲二会長)が主催する「第31回武本文学賞授賞式」が先月30日午後、宮城県人会館であり約150人が来場した。

日本語部門の応募総数65に対し、ポ語部門は大幅に増え800を超えたことから非日系人の姿も目立った。
武本会長は「今年の新たな取組みとして日本文学をポ語に翻訳する部門を設けた。これを機に二世、三世にも応募が広がる事を願う」と挨拶。
授賞式では、各部門の受賞者が次々と壇上に呼ばれ賞状や副賞を受け取った。
受賞者を代表して小説部門より入選の広川和子さん、川柳部門入選の青井万賀さんが「これからどうするかが大事、受賞を機にこれからもますます努力したい」などと語り、力強い意思表明を述べていた。
同賞創設者の一人、安良田済氏は「こんなに盛大になるとは。非日系人も参加してくれて嬉しい限り。皆の協力と役員の努力の賜物。武本由夫さんも喜んで下さるだろう」と挨拶し、会場は温かい拍手に包まれた。
今年は去年より来場者も多く賑やかな会となったが、編集長の中田みちよさんは「去年より日本語の応募総数は減っている。これから日本語の部門を広げていくのは難しいので文学人口を維持する為に翻訳に力を入れたい」との意欲を見せた。