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ニッケイ新聞 2014年4月4日

 6月に京都である「ブラジルと仏教展」の後援団体には、水野龍が開いた「カフェパウリスタ」の名が。長松清風住職によれば、銀座が第1号店として知られていたが、実はそれより前に大阪府に開店していたとわかったそう。昨年9月18日付けの高知新聞によれば、銀座店オープンより約半年前に現阪急電鉄・箕面駅前に開店し、その後豊中市に移築されていたとか。長年市民が自治会館として利用していたが、面影を残した状態で解体され、文化財として保護されるという。

1974(なし)年に発足したのが由来という合唱団「梨の木会」。サンパウロ市内のミカ幼稚園の父兄7人を中心に発足し、設立当初からのメンバーも活躍している。これまでの会員数は130人を数え、日本に帰った退会者とも交流が続いている。当日は会員数の推移など、同会の歴史を振り返る資料や写真を展示する。美声を楽しむだけでなく、これまでの40年を知る機会にいかが?

ミナスからふるさと巡りに参加した福元美代子さんは98年に訪日し、念願の富士登山を果たした。65歳だったが、単身で2泊3日かけてゆっくり上ったとか。「夜登山する人が頭にライトをつけて列になって登ってくるんです。上からそれを見ていると、まるでフォルミーガ(蟻)が列を作って整然と歩いていく姿みたいなのよ」と思い出す。今はミナスの山の中に住み、「あの辺はカフェばかり。10月頃になると花が咲いて、見渡す限り真っ白に。まるで雪が降ったようになるの」と日本を思い出しながら、ブラジルの風情を楽しんでいるとか。