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「ロレジーニョ」主催者死ぬ=イベントで喧嘩に巻き込まれ

ニッケイ新聞 2014年4月9日

ファンキの不法イベントをショッピングの駐車場で開催し、サンパウロ市内で騒動を起こした「ロレジーニョ」を主催したルーカス・リマさん(18)が5日未明に喧嘩に巻き込まれて死亡した。8日付伯字紙が報じている。
ルーカスさんの父親(63)の証言によると、ルーカスさんは4日夜、フェスタに行ったのちに兄弟の家に泊まると言って出かけた。だが、5日に友人からルーカスさんが「喧嘩に巻き込まれて頭に怪我をした」と聞いて病院を訪ね歩き、アリピオ・コレア・ネット病院に行き着いたが、ルーカスさんは病院に運ばれた時点で既に死亡していた。
市警第64署は現在詳細を調査中だが、喧嘩の現場がどこなのかもまだ判明していないという。
ルーカスさんの友人によると、ルーカスさんは東部シダーデ・A・E・カルヴァーリョでのファンキのイベント中、ある女性に気軽に声をかけたためにその恋人に殴られて倒れ、恋人やその友人たちに殴る、蹴るの暴行を受けたという。その際に頭を強く殴られたことが致命傷となり、病院に着く前に息絶えた。
ルーカスさんは、1月11日に東部のショッピング・イタケーラの駐車場で開催されたロレジーニョの主催者のひとりとして知られていた。この日は若者3千人が集い、軍警がゴム弾を使用するほど事態が混乱した。
フェイスブックの友人が5万6千人に上るルーカスさんは顔が非常に広く、ファンキのMC(歌手)との交友関係を活かし、出演交渉などの重要な役割を担っていた。
ルーカスさん自身はMCではなく、州立ミルトン・クルゼイロ校に通う学生だった。同校の教師は「至って普通の礼儀正しい学生だった。ただ、他の若い子と同じようにファンキが好きだっただけだ」と語っている。