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アクレ州に輸入燃料到着=陸の孤島と化しペルーから

ニッケイ新聞 2014年4月10日

 マデイラ川増水で陸の孤島と化したアクレ州に8日、ペルーからの燃料を載せたタンク車到着と8日付フォトス・プブリカスが報じた。北伯での川の増水は深刻で、マデイラ川も、ロンドニア州ポルト・ヴェーリョでの水位が一時、19・67メートルに至った。
 マデイラ川の水位は4月に入ってから徐々に下がり初め、ロンドニアとの間を繋ぐ国道364号線の車両通行が開放された2日には、生活必需品を積んだトラック32台がアクレ州に入った。
 だが、増水のために学校の授業も2カ月以上中止されたりしている同州では、依然として食料品や燃料などが不足しており、スーパーの店頭には一人何点までと限定する張り紙も見受けられる。3月初めには、フェリーやトラックでは食料や燃料の供給が追いつかないとして、同州知事がペルーからの食料購入許可を求めてブラジリアに飛んでいた。
 3月26日にトラックとフェリーで70万トンの燃料が届いた後に届いたのがペルーからの燃料で、国道の通行解禁と燃料到着で州民もやっと一息つけそうだ。非常事態宣言も出た同州では、国の支援も届き始めているが、昨年9月に始まったマデイラ川の増水は、農牧業や商業、工業といったあらゆる分野に爪あとを残している。同州政府は、これらの被害からの回復には最低3年はかかると見ている。