ニッケイ新聞 2014年4月15日
精密小型モーターのリーディングカンパニーである「オリエンタルモーター」株式会社(東京都台東区、野村重幸社長)が、世界で14か国目の拠点をサンパウロ市に開設した。
筆頭株主であるオリエンタルモーターUSAの兼村豊社長を迎え1日、開所式が行われた。
兼村社長は「市場を調べ、当社の競合となるメーカーがないことがわかった。難しい市場と言われているが、すでに弊社の製品は様々な設備機器に組み込まれブラジルに入っている。時間をかけて保守・メンテナンスから始めれば、ある一定の市場は見込めるのでは」と述べた。
同社初の南米拠点であるブラジル支社長に就任したのは、台湾、シンガポールなどに駐在し、海外経験の豊富な末次真樹氏。「既存顧客に対するモーターの修理、改造に関してポルトガル語ですぐに対応できるサービス体制を構築し、積極的に装置メーカーに対し営業をしたい。ベルトコンベヤーや、液体攪拌機の製造メーカーはいまだに大きなモーターを使っており、小型化の提案をしていけば商機があるのでは」と意気込みを語るとともに、「将来は南米全体、さらにはアフリカの市場開拓も」と夢は大きい。
5月20日から(24日まで)始まるサンパウロ市アニェンビー国際展示会場で開催される国際機械見本市「MECANICA」に出展する。