ニッケイ新聞 2014年4月16日
聖西日本語教育連合会(佐藤吉洸会長)は先月1日から4日間、「第8回わくわくセミナー」をイタペセリカ・ダ・セーラ文化体育協会で実施した。
ひまわり学園、イタペセリカ校、こいのぼり校、構え学園、タボン学園、カシンギー学園、山本塾の7校の教師16人と、6~20歳の生徒63人が参加した。
主なプログラムは早朝の体操、日本語ゲーム、フォークダンス、紙粘土、写生会、地下鉄・汽車旅行など。生徒たちの日本語レベルは様々だが、互いに協力しながら責任感を持って勤勉に働き、規律正しい生活態度を養うことを学んだ。
イタケーラ、リベルダーデ旅行では、地下鉄に乗る際、日本と同じように「気をつけ」の号令で整列をし、時間を守って行動した。3度の食事では「いただきます」と声をはりあげて挨拶。後片付け、掃除、皿洗いも自発的に行った。
最終日は、迎えに来た父兄の前で学習発表会。全グループともに見ごたえの有るチームワークを披露したほか、「小さい子をいたわることを学んだ」「時間を守る事の大切さを覚えた」などと発表し、同学校が確実な成果を上げたことが感じられた。
閉会式では、13歳の藤坂チファニー由香理さんが「役に立つ人になるための体験を私たちに与えてくれたこのセミナーが、いつまでも続いて欲しいと思います」と謝辞を述べた。
構え学園園長の宮崎高子さんは、今年の聖南西に稚児教師研修会でサンパウロ総合大学のモラレス松原礼子教授が述べた「日本語学校が生き残るためには、当地社会に開かれ、時代に合った教育実践に取り組む必要がある」との言葉を挙げ、「まさにその実現に取り組み、成功した」と喜んだ。