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小売販売=2月の伸びは0・2%=車や建設含めればマイナス

ニッケイ新聞 2014年4月17日

 地理統計院(IBGE)が15日、2月の小売販売は前月比0・2%の伸びに止まったと発表したと16日付エスタード紙が報じた。
2月の小売を牽引したのは情報処理と燃料で、スーパーマーケットや文房具、衣類、家具・家電類、医薬品関係の販売は前月より落ち込んだ。
これらの部門に自動車販売と建設関係を加えた拡大小売店の売上げは更に縮小し、前月比1・6%のマイナス成長だった。自動車販売の落ち込みは、工業製品税(IPI)の減税措置終了なども影響しているが、近年購入したり買い換えたりした人達には、新しい車を買う必要がないというのも理由の一つだ。
また、スーパーの売上げ減少は、食料品価格の高騰などが原因と見られる。干ばつの影響は野菜や果物に肉、牛乳やその加工品の価格にも出ており、消費者の買い控えを招いたと見られている。
車や建設を含まない小売販売は、昨年同月比で8・5%、今年の累計で7・4%、直近12カ月で5・0%増えた。拡大小売の販売は昨年同月比8・4%、今年の累計6・5%、直近12カ月で3・9%増えている。
市場では、2月の小売販売の結果や今後の消費計画に関する調査(ICF)の結果から、第1四半期の小売販売は弱含みとの見方が拡大。小売の年間販売額の予想も前年比5・5%増が5・3%増に下方修正された。