ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 少雨のせいでカフェ高騰=第1四半期だけで64%も

少雨のせいでカフェ高騰=第1四半期だけで64%も

ニッケイ新聞 2014年4月24日

 ミナス・ジェライス州農牧業連盟が、少雨のために同州産のカフェは第1四半期に63・94%値上がり、農産物価格も全体で18・27%上昇と発表したと23日付エスタード紙が報じた。
ミナス州は全国有数のカフェの産地だが、この夏の猛暑と少雨は同州南部の新しい作付け地を中心に影響を与え、減産は避け得ない。農牧業連盟によると、少雨の影響は地理統計院(IBGE)や国家配給公社(Conab)の予想を上回っており、同州でのカフェの生産見通しが不明確な現状が価格上昇に一層の拍車をかけているという。
カフェの収穫期は5~9月だが、1~3月の降水量が平年の4分の1の59ミリだったトレース・ポンタスのように、干ばつの影響が顕著な地域では最大70%の減産が予想されている。
同州でのカフェの栽培に影響を与えているのは少雨だけではない。同州では機械による収穫が困難な山間の地域を離れて平坦な地に移る農家が出てきており、今後10年から20年の間に、山間部でのカフェの生産はほとんどゼロになるとの見通しさえ出ているのが現状だ。
カフェの生産費の60%は収穫のための費用とされるが、手作業での収穫は機械による収穫より多額の費用がかかるために、山間部の畑は敬遠される。
農牧業連盟は、カフェの栽培をやめた地域では今後、牛や豚、鳥類の飼育が行われるようになると見ている。