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洋画家 園山幹生氏が個展=松原ホテルで29日から

ニッケイ新聞 2014年4月24日

 洋画家の園山幹生さん(65、島根)が29日から来月10日まで、サンパウロ市の松原ホテル(Rua Coronel Oscar Porto, 836, Paraiso)で個展を開催する。開館時間は午前11時~午後6時。28日午後7時からは開幕セレモニーを行う。入場無料。
ブラジルではサンパウロ美術館(MASP)や、リオデジャネイロの画廊で25年前に開催して以来。「富士山」「桜」をテーマに、はがき2枚分のサイズから1メートルを越える大作まで、約40点が展示販売される。
開催に合わせ22日に来社した園山氏は、「第2のふるさととも言うべきブラジルで、再び個展を開催でき嬉しく思う」と喜びを表し、「世界遺産に認定された富士山は海外でも人気。外国人に喜んでもらえるよう、芸術を通して日本文化を楽しんでほしい」と語った。
同氏は71年に金沢美術工芸大学油画科を卒業後、アメリカ、南米、ヨーロッパで遊学。81年からは小田急百貨店で個展を多数開催し、94年には出雲大社の記念切手、年賀はがきの制作も任された。
女優の故・丹下キヨ子さんや、その長女で当地で太鼓道場などを開くセツ子さんとの縁で76年にブラジルを訪れて以来、来伯回数は20回を越える。当地での美術活動を称えられ、88年には名誉サンパウロ州民、南十字賞が贈られた。
3年前には、松原ホテルのフロントに飾られている16メートルの壁画「桜と富士」を作製している。
問い合わせは同ホテル(11・3561・5000)まで。