ニッケイ新聞 2014年4月25日
サンパウロ市内の高級住宅地ジャルジンスのオスカール・フレイレ街では、ゴミ箱までが携帯電話を持ち始めた―。ゴミ箱が携帯電話? と笑われそうだが、再生原料で作られ、太陽光発電でゴミ圧縮なども行うという優れもののゴミ箱は、所有者の携帯電話に「空っぽ」「80%埋まった」「満杯」というメッセージを送信する機能もついている。
太陽光を8時間浴びれば1カ月動くというゴミ箱は新しいゴミを入れるたびに圧縮作業を行うため、奇妙な音に首を傾げる人も続出したが、この機能のおかげで、同じサイズのゴミ箱の12倍のゴミを収容できる。電動式の黒いゴミ箱はジャルジンスの商業組合が設置したもので、一つが4千米ドル(約8800レアル)する。
現在はオスカール・フレイレ街とアラメダ・ロレーナの角と、ベラ・シントラ街とアラメダ・チエテの角、アラメダ・ロレーナとコンソラソン街の角の3カ所に設置されているが、オスカール・フレイレ街といえば、13年11月に設置されたコンクリート製のモニカ像が設置から3時間も経たないうちに盗まれ、隣のグアルーリョス市で発見されるといういわく付きの場所でもある。
「きれいなゴミ箱ね」と言いながら利用してみた83歳の婦人が、「一体いつまでここにあるかしら」と言った言葉が気になるところだ。(23日付G1サイト、フォーリャ紙などより)