ニッケイ新聞 2014年4月25日
サッカー・ロンドン五輪の代表監督を務めた関塚隆さんは、「大会直前に敢えて強豪と試合を組んだ。どんな相手とでもひるまずに臨める気持ちを持つことが大事」と本紙に明かした。
五輪大会前の12年7月11日、東京で行われた壮行試合をコラム子は実際に観戦した。格下のニュージーランド相手に1―1で、下馬評では「メダル獲得は高望み」との見方が強まった試合内容だった。
ところが渡英後の五輪直前、最激戦区の欧州予選を通過したベラルーシ、後に金メダルを獲得したメキシコに連勝した。その結果、下馬評を覆して見事44年ぶりのベスト4入り。
サンパウロ州選手権優勝のイトゥアーノに関しても関塚さんは「選手がひるまずに戦える雰囲気があった」と分析。選手の心のもち方で前評判は覆せる。W杯の日本代表も開幕直前の調整試合に注目したい。(祐)